地形が生んだ多様な価値観

こんにちは!

日々の生活で『地形』を意識することってありますか?滅多にないですよね。

気候や環境面だと、今や日本中に種々のインフラが素晴らしく整備されていて、どこに行っても結構快適に過ごせます。僕は「夏は暑く、冬は寒い」とよく言われる京都に住んでるのですが、建物の中にいれば関係ないですよね。豪雪地域はとても大変そうですが。

文化面を考えてみても、誰でもスマホでアクセスできる情報社会だし、(特に都市部に住んでると)そんなに地域性とかは感じません。地域性とかよりむしろ家庭環境の方が人格には多大な影響があるような気がします。

とはいえ、そんな風になったのは歴史を振り返ってみればごくごく最近の話。昔は生きるとは何よりも自然との闘いだったし、人間はもっと情報的に小さな世界で生きていました。自然や地形が価値観や文化に与えた影響は大きかったはずです。

一歩、日本を飛び出してみると様々な価値観の人々がいます。留学した人はみんなカルチャーショックを受けた、と語りますよね。

どちらの文化の方が好みだとか嫌いだ、とかいうのはあると思いますが、その背景を知れば相互理解も深まるのではないでしょうか。また、自分の文化の背景を知れば、少し気持ちが楽になるかもしれません。

今回紹介する『日本史の謎は「地形」で解ける(文明・文化編)』はまさにそういう、地形や地形との人間の関わり方から文化を紐解いていく一冊です。結構人気のテレビ番組「ブラタモリ」的な感じなので、「ブラタモリ」好きな人は楽しめると思います。日本史といってもそんなにマイナーな話は出てこないし、日本人の特徴みたいな話もあり、誰でも楽しめると思います。

日本の地形

日本の地形の特徴と言えばなんでしょうか?日本地図を思い浮かべてみましょう。

(出展:gigazine.net/news/20121209-3d-japan-map-calendar/)

  • 山、山脈が多い!ていうか、もはや日本列島全体が山脈
  • 北からも南からも湿った空気が山脈にぶつかるので、雨が多い
  • 雨が流れ出るので川が多い
  • 川周辺とか、河口の平野とかにへばりつくように住んでる
  • 町と町が山とか川で分断されてる

僕の地元も南北を山に挟まれて、その間を流れる川のまわりのちっちゃい平地でした。

この地形が、日本人の考え方にどんな影響を与えたのか。ぼくが特に面白いと思ったテーマを挙げます。

何故植民地にならなかったか

武力では圧倒的に劣っていたはずなのになぜ?

地形を利用した家康

世界でも有数の都市、東京。地方住みからしたらもはや魔界、別の国です。

東京を地形的に整備し(川曲げちゃうレベル)、今の東京の礎を作った徳川家康。家康が地形を重視したおかげで東京が発展できたということが、鮮やかに語られていきます。そういえば最近、門井慶喜さんの小説『家康、江戸を建てる』が直木賞にノミネートされたりもしてましたね。家康すげーってなります。

あと、現在も続く地方からの東京の搾取の構造も語られています。まあそのおかげで東京から色々面白いものが生まれてくるという面もあるので、何とも言えませんが。

「小型化」好きな日本人

「小型化」大好き日本人!例をあげるとキリがないくらいです。扇子、ウォークマン、電卓、俳句などなど。あと言葉を略すのも大好きですよね。小さく詰め込めないものは「つまらない(詰まらない)」!ぼくも「小型化」大好きです。出かけるときは訳もなくできるだけ荷物を少なくしたい。手ぶら最高!

あとついでにあんまり意識しないですが、日本人は「情報」好きでもありますよね。

これらの日本人の好みの裏には、日本の地形が関係していたのです。なるほど!と思いました。ぜひ読んで確かめてみてください。

もったいない精神

MOTTAINAI!日本人にとっては教わるまでもなく、いつのまにか染みついている感覚ですが、世界を見渡してみるとそうでもないみたいです。もちろん地形が関係してます。これまでは何とかやってこれていますが地球全体で見ると資源は限られてますから、今後は世界中で大切な考え方になってくるんじゃないでしょうか。どんどん日本から発信していくべき価値観です。

太陽との距離

世界には国旗の中に太陽のシンボルがある国よりも、月や星のシンボルがある国の方が圧倒的に多いそうです。この切り口からして、ワクワクする!

日本でも夏は暑くて、外に出ていく気がしませんよね?じゃあもっと暑い地域に住んでいる人々はどうでしょうか?

価値観にかなりダイレクトに響いてくる条件だと思います。

読みやすさ

350ページ程ありますが、字も大きいし図も多いのですらすらと読めます。全18章と細切れになってどこからでも読めるし、ちょっとした時間の雑学的な楽しみにもおすすめです。普段意識もしていなかった日本人の感覚の背景を知って、なるほど!となること間違いなしです。

今回紹介した(文明・文化編)の他に、副題無しのものと(環境・民族編)があるみたいです。ぼくも近いうちに他の二冊も読もうと思います。(文明・文化編)と副題無しの二冊はkindle unlimitedで読めますよ~。

 

お読みいただきありがとうございました!
▼この記事を今すぐSNSでシェア!▼